オーストラリアで働いてみて意外だったこと3選

オーストラリアで働いてみて意外だったこと3選

オーストラリア、パースやその近辺の田舎の地域で働いてみたい!

そんな思いから移住したものの、理想と現実に驚くことも。

今回は海外で働くことを夢見てオーストラリア移住した私が実体験して意外に感じたこと3選をご紹介!

これからオーストラリアで作業療法士になりたい!という方や、移住を考えている方に必見です。

オーストラリアで働いてみて意外だったこと

同僚の、オーストラリア人割合が意外と少ない

オーストラリアは移民の国、と聞いてはいたものの、特に西オーストラリアパースやそこから200kmほど離れた過疎地には、西洋文化の働き手が多いはずと思っていました。

実際生活してみると、確かに、住民にはオーストラリア人が多い。

しかし、ケアホームで実際働いてみると、意外に同僚にはアジア人(フィリピン、インドネシア、ブータン)、アフリカ人(ケニア、ザンビア、モーリシャス)、インド人などいろいろな国出身の人たちが!!

語学学校で英語を頑張って勉強したのちに入った職場で、意外に苦戦するのが、他国の英語アクセントの聞き取り!

他にも、例えば「Person-Centred Care」などの言語の解釈の違いがあったり、

「上司に言われたことは疑問を持たずに遂行する」人から「上司にこうしてと言われたら、まず自分がやりたいかどうか考える!嫌だったらノー」という価値観の人たちまで様々( ´∀` ;)

でもお互いの文化の違いを当たり前に尊重しあって働ける、平等な人権を主張できるというのが、海外で働いてる楽しさと充実感を味わえる瞬間でもあります!

英語力が未熟な間は、悔しい経験もたくさん味わいますが、下積みをコツコツ積んでいくことと、日本で当たり前にやってきた働き方ができれば、職場で高い信頼が構築され、コミュニケーションも取れていくよ!

ちなみにオーストラリアでは年一回International Dayがあり、ケアホームではその時イベントをして、

スタッフも入居者の方も一緒に母国の伝統衣装を着て、母国の家庭料理を持ち寄って写真を撮りまくる。

みんな一緒に笑い、歌い、自由に踊りだす。

日本のケアホームではなかなか味わえない、オーストラリアで働いて良かった!と思える一面です。

ちなみに、こういう文化的なイベントを計画、主催するのが、私も過去にやったことのあるライフスタイルコーディネーターの仕事です。

アボリジニーの方々の印象

歴史的にも、政治的にも、住処が突然西洋人に侵略されたり、人権が認められず強制的に親と引き離されて施設で育った子供たち(Stolen Children)がいて、世代を超えたトラウマを抱えて生きている方がとても多いのが現状です。

もともと西洋文化で構築されたシステム教育を受けるという文化に馴染めなかったり、差別や貧困の問題も根強く、政府からの補助金を子供の教育よりも薬物やアルコールに費やしてしまう悪循環もあるといわれています。

このような知識を読んでいた私は、ワーキングホリデーでオーストラリアの市街地で住み始めたころは、アボリジニーの方を見るとは大声でけんかしている場面を見ることがあり、少し怖い印象を持っていました

そんな中、パースから200km離れた人口1000人くらいの村に住んで、ケアホームに勤めだしていろいろなアボリジニーの対象者や同僚、その家族と出会うことでだんだんと印象が変わっていきました。

もちろん、Stolen Childrenとして育った方には、ケアホームに入居するというのは、再び西洋人の作った文化の中に収容されるという印象があるかたも多く、これからも社会が学び、本人の生きやすい生活を見出していく必要があると思います。

一方で、私が働いたケアホームでは、最初は上記の理由で「絶対にケアホームに入りたくない!」と言っていたアボリジニーのおじいさんが、スタッフや他の入居者の方と住んで、アボリジニーの文化(キャンプファイヤーやダンパーという伝統的なパン作り、歌)を通して徐々に居心地がよくなり、ケアホームのとある集会で

「俺は最初はいやだったけど、今はここにいる人全員家族だと思っている!人種なんて超えれる!」

私にたくさん自分の歴史を語ってくださり関係性ができてから、「君はもう、家族の一員だ!」

と言ってくださったことにとても感動しました。

また、地域のパブ(飲食店)に行ったときに、村唯一の日本人だった私にみんなの前でお辞儀と笑顔で会話をしてくれたことも、その後そこの村の人たちに受け入れられるきっかけの一つになりました。

その田舎に住んだ4年間で、私のアボリジニーの方に対する印象は、

時間の感覚が西洋文化の人と違いもっとゆっくりしている、笑顔のかわいい、話し好きな癒やし系のおじいちゃんおばあちゃんが多い。

という印象に変化しました。その中で私たちと同じく、社会になじめなかったり、いろいろな家庭や個人の事情を抱えて今に至るという人が多い現状がある。という感じです。

こういったアボリジニーの現状、課題、解決方法を、移住してきた作業療法士がしっかりと学ぶために、2023年2月以降作業療法士免許申請する人にはStage1が完了したのち、Indigenous Allied Health Australia Ltd (IAHA)から提供されるオンライン講習とウェビナー参加が必須となりました。

いい出会いに感謝。

石橋をたたいて渡る人より、「やってみてだめだったら考えよう!」思考が強い

日本での医療介護現場は(それ以外の職場でも)、新しいことする前に申請書が必要だったり、失敗を最小限にする準備をしたり、責任の所在を問われたりすること多いですよね(社会として〜とか)。

仕事とはそういうものだと思って、オーストラリアのケアホームで上司に計画書を持って行ったとき、

上司に言われた一言は

「やば!計画書かいたの!?すご!びっくり!」

「とりあえずやってみて、失敗なんてつきものだからその時改善策考えてけばいいよ!やってみて!」

私のほうがびっくりなんですけど( ´∀` )

なんとも信頼していただけて喜ばしい。

と思ったけど、思い返せば、細かな計画書や申請書を書いてる人、ほとんど見たことない。

メールか口頭でこんなのいいよねーやろ。で大体が行われていく。

失敗しても、あらー!じゃあこうしてみたら?とか、次気をつけてねー!くらいで終わることがほとんど。

実力社会、個人主義(自分のミスは上司の責任にはあまりならない)のいい面だなーと効率重視な私は思っていますw

いい人は昇進も悪い人は追放されることが結構頻繁に起こる。そうでなくても数年で転職する人が多いオーストラリア、自分の転職機会も日本より多いので、人間関係で悩みやすい私にとっては働きやすい文化です!

まとめ

今回は私が体験した、オーストラリアの職場で働いてみて意外だったこと3選をご紹介しました!

これからオーストラリアで働きたい方やオーストラリアの仕事環境に興味がある方にお役に立てれば幸いです。

オーストラリアで作業療法士の資格を取得するまでの流れ【まとめ】が知りたい方は⇒こちら

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