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はじめに
2024年7月にOTGOGOにより開催された作業療法士向け海外研修にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!今回のツアーでは、オーストラリア・パースを訪れ、日本とオーストラリアの作業療法士の働き方や仕事内容の違いを現地で学ぶ貴重な機会となりました。この記事では、ツアーの詳細な内容と、オーストラリアでの学びを振り返りつつ、次回の海外研修(施設見学・医療福祉関連職種国際交流)に向けた情報をお届けします。

ツアーの目的とテーマ
この海外研修の目的は、オーストラリア・パースの歴史や文化に触れ、日本とオーストラリアにおける作業療法士の働き方や仕事内容、他職種から作業療法士に対する視点の違いを学び、現地の専門家と交流することです。異なる医療・福祉システムの中で作業療法がどのように実践されているかを学び、作業療法士としての視野を広げることを目指しました。文化体験と専門的学びの両方を通じて、国際的な視点を持った作業療法士の育成を目指しました。
訪問施設とプログラム内容
Brightwater Agedcare(高齢者有料住宅型ケアホーム)の見学
Brightwater Agedcareを訪問し、高齢者作業療法の実践現場を見学し、実際に働く作業療法士や入居者の方々との意見交換を行いました。認知症ケア・高齢者ケアにおけるご本人の尊厳を尊重する作業療法の具体的な介入(パーソンセンタードケア)の実践場面や、工具場(メンズシェッド)の見学、実際に使用されている移乗動作支援機器を体験する機会にも恵まれ、日常生活支援の現場に関する理解が深まりました。

神経発達OTとの交流
神経発達症と共に生きる子供たちを専門とするパースの作業療法士、ヘザーさん(Feathers Therapy)とともに、海の目の前に位置する絶景カフェで、オーストラリアで現在行われている「ニューロアファーミングセラピー」について学びました。この新しいアプローチの現状や、日本とオーストラリアにおける神経発達作業療法や療育・保育施設についての課題についても意見交換しました。神経発達症を個性・特性ととらえ、一人ひとりに合わせた対応方法を知り・環境設定の大切さなど新たな視点を得ることができました。

福祉用具会社の見学
パースにある福祉用具や補助器具の展示場を訪れ、対象者のニーズに応じた製品や福祉用具について学びました。高齢者や障害者の自立支援に役立つ様々な製品を実際に見て触れることで、作業療法の可能性をさらに広げる機会となりました。

オーストラリアにおける緩和ケア
オーストラリア緩和ケア協会理事でありソーシャルワーカーのアンドリュー・アルソップさんとの意見交換を通じて、オーストラリアでの緩和ケアの現状と日本での看取りの現状について意見交換しました。対象者とその家族に対する支援のあり方、緩和ケアの重要性、そして作業療法士としての関わり方を学ぶ貴重な時間となりました。
認知症ケアにおける他職種連携・スタッフ教育
Care Partnerships Australiaの設立者であるミッシェル・ハリスさんと出会い、オーストラリアでも課題となっている、認知症の当事者への不要な(他の方法を十分試さないまま与えられる)抗精神病薬処方の現状を学びました。またその課題解決に向けた他職種連携について、実際に作業療法士とナースが協同で行っているパーソンセンタードケアやスタッフ教育について学びました。「医師の指示のもと行う」日本のOTと異なり、オーストラリアの作業療法士は医師やナースと同等の地位の専門職として重視されていることついても学びになりました。

パースの歴史と文化を学ぶ体験
医療福祉現場での学びだけでなく、もっとディープに楽しく!パースの歴史や文化に触れる体験をしました。フリーマントル刑務所や活気あふれるフリーマントルマーケットを訪れ、パースの移民に関わる歴史について学び、さらにワイナリーやチョコレート工場で現地の味覚も堪能しました。オーストラリアの大自然の中でリフレッシュしつつ、異文化理解を深める貴重な時間でした。

参加者の方々の声
参加者の皆さんからは、現場での生の経験が得られたことや、他の作業療法士とのネットワーク作りができたことが大変好評でした。

「実際の現場での実践を見ることができ、日々の業務に活かせる学びがたくさんありました。」

「普段こんなに深い話をすることが出来ないオーストラリアの作業療法士やその他の専門職の方々との交流も貴重で、和気あいあいと楽しくも熱い話ができたことが、今後のキャリアに大きく役立ちそうです。」
OTGOGOの作業療法士向け海外研修について
今回のツアーを通じて、現場の最新技術や異文化の作業療法についての理解が深まり、作業療法士としての成長を実感できたとの声が多く寄せられました。次回のツアーでは、作業療法士のみに限らず他職種チームでのご参加や、ケアホームでのボランティア体験の機会なども念頭に置いて計画を立てています!
多様な施設や作業療法士を訪問し、日豪作業療法士通訳・解説付きで、オーストラリアの医療福祉について学ぶ機会をご提供する予定です。
次回の詳細と参加募集について
開催については個別または団体様(最大7名程度)で受け付けております。公募の参加募集はOTGOGOのブログまたはX、インスタから、または個別でご連絡をいただいた後、OTGOGOスタッフが現地の訪問先と日程や内容を相談させていただき、決定いたします!
OTGOGOの個別相談で海外研修に興味を持ってくださった方の興味やご希望を可能な限り盛り込んだ内容で計画させていただくため、あなたの今後のキャリア形成に役立つオンライン個別相談もこの機会にぜひご利用ください!
オンライン相談はこちらから
お問い合わせ先も同様にこちら(お問合せの際、興味のある分野や体験してみたいことを含めた簡単な自己紹介を送っていただけると、より良いプランを作成できます。)
現在オーストラリア・パースでの海外研修で可能な内容の一例
※個人・団体様のニーズと現地訪問先の状況により変化します。
- 有料高齢者施設見学
- 若年性認知症の自立支援施設(Supported Independent Living)/小規模グループホームの見学
- 高齢者施設でのボランティア体験
- 日豪作業療法士による、オーストラリアの医療・介護福祉制度についての解説
- オーストラリアでの緩和ケアの実例紹介
- 神経発達作業療法士に学ぶ「ニューロアファーミングセラピー(Neurodivergent Affirming OT Practice)」
- パースにある看護または作業療法学科の大学(カーティン大学またはECU大学)の見学、講師または学生との交流
- 福祉用具展示施設での体験会
最後に
作業療法士としてのスキルを磨き、同じ志を持つ仲間とつながることができるこの海外研修は、とても刺激的で、あなたの今後の人生・キャリアにとって貴重な学びの機会となるでしょう。
次回の海外研修には、学生さん、現役作業療法士問わず、あなたのご参加をお待ちしています!