
「これから海外での就職や転職を考えている方にとって、適切な履歴書(CV)の書き方は非常に重要です」
とはいえ、英語で履歴書を通じて自己アピールを行い、求人募集に対して積極的にアプローチすることって難しそうですよね。
私も移住した当初はどう書いたらいいのか全く分かりませんでした。
本記事では、海外(特にオーストラリア)で役立つ履歴書の書き方について詳しく解説し、就職や転職活動を行う際に役立つ情報を提供します!

医療・介護系の就職を目指す方だけでなく、ファームジョブやクリーナー、マイニングジョブにも使える内容になってます!
オーストラリアで仕事をゲットするための履歴書の書き方とは?
フォーマット
オーストラリアでの履歴書は、一般的に1ページから2ページ程度で書かれます。
フォントは、ArialやTimes New Romanのような一般的なフォントを使用し、フォントサイズは10~12ポイント程度が適切です。また、余白を十分に取り、スペースを使いすぎないようにすることも重要です。
個人情報
履歴書の先頭に、個人情報を記載します。これには、フルネーム、住所、電話番号、メールアドレス、そして生年月日などの基本的な情報が含まれます。
- フルネーム:苗字と名前を両方書きます。(例:Taro Yamada)
- 住所:自宅の現住所(ローカルの職場なら、もちろん現地の住所を書くのがおすすめ)を正確に書きます。郵便番号を含めることをお忘れなく。
- 電話番号:オーストラリア国内であれば、市外局番を含めた8桁の番号を書きます。海外から応募する場合は、国際電話番号を書くことが推奨されます。日本の国際電話番号は(+81)です。
- メールアドレス:職場や専用のメールアドレスを使うことが好ましいです。個人用のメールアドレスを使う場合は、適切な名前を選ぶようにしましょう。(例えば、”firstname.lastname@emailprovider.com”のように、自分のフルネームを使用することが一般的です)
- 生年月日:日付/月/年の順で書いた後、(オーストラリア以外からの場合は特に)出生地を追加することが好ましいです。
- 在留資格(外国籍の場合):外国籍の場合には、在留資格やビザの種類を書くことが必要です。

何のビザで在留しているかは、外国籍の人の場合、書類選考や面接の際ほぼ必ず聞かれるので、ビザの種類や就労制限の有無を事前に確認しておこう!
個人情報の下にカバーレターを書く(または添付)!
日本人にとってはあまりなじみのない「カバーレター」。
これは、履歴書の冒頭に5行程度にまとめて書いたり、履歴書に添えて送る自己アピール用の欄・書類です。
なぜカバーレターが必要かというと、オーストラリアの履歴書には日本の履歴書の「趣味・特技」の欄がないので、カバーレターを書くことで、履歴書に記載できなかった自分自身のアピールポイントや志望動機をしっかりと伝えることができるからです。
では実際どんなことを書いたらよいのか、以下に、書き方の基本的なポイントを説明します。
- (書き出す前段階として)カバーレターの目的を明確にする
- 自己紹介をする
- スキルや経験についてアピールする
- 結論を明確にする
1. (書き出す前段階として)カバーレターの目的を明確にする
カバーレターを書く前に、応募先の求めるポジションについて調べ、そのポジションに求められるスキルや経験を理解することが重要です。自分自身がどのようなスキルや経験を持っているかを明確にし、そのポジションに合わせてアピールポイントを選択するようにしましょう。
2. 自己紹介をする
最初の段落では、自分自身を簡単に紹介します。現在の職種、職務経歴などの基本情報を簡潔に記載し、そのポジションに応募する動機を明確にします。自己紹介の中で、自分自身についてポジティブな表現を使うようにしましょう。

例えば、”I am friendly person” “I am passionate about person-centred care in aged care” “I always keen on learning new skills”など、職歴などからではわからない自分の長所や、企業側にあなたが「なぜこの職場に就職したいのか」伝わる内容を書くと良いかも!
3. スキルや経験についてアピールする
次に、自分が持っているスキルや経験についてアピールするようにしましょう。応募先の求めるスキルや経験に合わせて、自分が持っているものを具体的に紹介し、そのスキルや経験がどのように役立つかを説明します。
また、自分自身がどのようにそのポジションに貢献できるかを明確にすることが重要です。
4. 結論を明確にする
最後に、自分自身についての総括を行い、そのポジションに対する自分の熱意を再度明確にします。

1~4をまとめてA4用紙に5~7行程度にまとめると、その下に書いていく(または同封する)職歴の詳細なども見てもらいやすくなるね!
挨拶程度の簡潔な文章だけど、しっかりと相手に熱意が伝わる内容を書く努力をしよう!
職歴
カバーレターを書き終わったら、次のページ(または次の欄)に、職歴を書きます。職歴は、最新のものから順番に書くのが一般的です。
職歴には、会社名、職種、期間、そして業務内容などを書きます。オーストラリアでは、特に経験やスキルに焦点を当てた内容が求められる傾向があります。
- 会社名・雇用期間:履歴書には、それぞれの会社名と、その会社で働いた期間を明記する必要があります。期間は、具体的な月日を書くことが推奨されます。
- 役職:その会社での役職を明記することが重要です。特に、応募している職種と関連のある職歴がある場合には、その経験をアピールすることができます。
- 担当業務:職務内容を具体的に書くことで、どのような業務を経験したかが分かります。また、過去の経験が応募している職種と関連している場合には、その経験を強調することができます。
- 実績・業績:過去の業績や実績を明記することで、自分自身の成果をアピールすることができます。例えば、成果物のリリースや、業務プロセスの改善など、自身が取り組んだ業務における成果を具体的に示すことが大切です。
以上のような情報を含めることで、職歴に関する詳細な情報を提供することができます。

履歴書は限られたスペースしかないため、必要最小限の情報を箇条書きでまとめるようにし、相手が読みやすく明瞭な書式を使用することが重要!
学歴
学歴は、職歴の後に続けて書きます。学歴には、学校名、専攻、卒業年度などを書きます。
資格・免許・スキル
最後に、資格・免許・スキルについて書きます。これには、取得した資格や免許、言語スキル(IELTSのスコアなど)、コンピューター関連スキルなどを書きます。特に、オーストラリアでの求人においては、英語力やITスキルが重視されることがあります。
以上が、オーストラリアでの履歴書の書き方についての基本的な解説です。履歴書を作成する際には、求人募集に応じて内容を調整し、自分自身の強みをアピールできるようにしましょう。
リファレンス(Reference)
リファレンスとは、応募者の信頼性や適性を裏付けるために、応募者が指定した人物の情報を記載する欄です。
一般的に、面接で合格した後に、企業側が、応募者が提供した人(Referee、推薦者ともいう)に電話またはメール連絡をし、履歴書の情報が信頼できるものであるかどうかや職場への適性を確認するために使用します。
履歴書に記載するリファレンスには、以下のような情報が含まれます。
- 名前:Refereeの名前を書きます。
- 職種:Refereeの職種を書きます。
- 会社名・団体名:Refereeが所属する会社名や団体名を書きます。
- 電話番号:Refereeの電話番号(またはメールアドレス)を書きます。
- 関係:Refereeとあなたとの関係を書きます。元上司や同僚、語学学校の先生などが一般的です。
もっと知りたい!履歴書の書き方: リファレンスの注意点
誰をRefereeに指名したらいいの?
Refereeには、あなたの信頼性や適性を企業側に伝える重要な役割があるため、誰にお願いするかしっかり考えたいところです。
友人にもRefereeになってもらうことは可能ですが、以下の人物が最も企業にとってあなたの適正を信頼してもらいやすいです。
- 直属の上司:直近の職場での上司や、それ以前の職歴でも重要な役割を果たした上司。
- 同僚:共同作業を行った同僚やチームメンバーなど。
- 顧客・取引先:過去の職場で取引を行った顧客や取引先。
注意点
Refereeを選ぶ際には、以下のような点に注意しましょう。
- 信頼できる人物を選ぶ:Refereeは、信頼できる人物であることが望ましいです。
- 許可を得る:RefereeとしてCVに書く前にに、その人物の許可を得ることが重要です。
- 適切な人物を選ぶ:応募先の求める職務に適した人物を選ぶようにしましょう。

上記のほかにも、英語力があり英語で受け答えできる、回答を書いてメールで企業側に返答できる人、できれば現地オーストラリアでそういった知り合いが一人でもいればとても強いです。
こういうときのため、転職する前に、将来Refereeになってくれる上司や同僚を一人でも確保しておきましょう!!初めての職探しの場合は、ボランティア先の人や、語学学校の先生、ホームステイ先の家族に「将来お願いするかも!」と連絡先を聞いておくのもありです。
学歴より経験やコネクション重視のオーストラリアらしいですね!
以上が、オーストラリアでの履歴書の書き方についての基本的な解説です。履歴書を作成する際には、求人募集に応じて内容を調整し、自分自身の強みをアピールできるようにしましょう。
ここまで読んで自分なりに書いてみたものの、
「本当にこれでよいのか、英語も含め不安!」
「絶対この仕事をゲットしたい!」
という方だけに朗報↓
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(※ご本人の経歴やスキルにもよるため、添削後の合格の保証や、添削による責任は負えません。)
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